人々が地域を訪れる目的は多様化しており、従来の物見遊山的な観光のみならず、地域の様々な観光資源を活かし、体験型・交流型の要素を取り入れた新たな旅行形態へのニーズが高まっています。

訪れる人を呼び込む地域づくりには、地域の特性を活かす視点はもちろん、訪れたいとの思いを誘発する観点からも、地域の魅力を最大限引き出していくことが求められると私たちは考えています。地場産業など他産業や地元住民や、多様な主体が連携・協働し、創意工夫に満ちたその地域ならではの新たな観光資源を発掘し、着地型観光をつくりだすことに取り組んでいます。

ダイバーシティ（多様性）はこれまで企業の人事やマーケティング戦略として広がってきましたが、人口構成や経済状況が大きく変化する中、社会のあらゆる組織で人の多様性に配慮した取り組みが必要となっています。

当社では、これまで国籍や性別、価値観、学歴などに拘らず多くの社員を採用してきました。その結果、一人ひとりが尊重され、多様性が受容され、さらにそれぞれ違った個性や能力を持つことで互いに影響し合い、個人では成し得なかった相乗効果を生み出しています。地域創生においても地域や組織全体でダイバーシティを推進しています。

当社では、地域振興の一環として6次産業型のクラフトビール醸造事業を行っています。原料には地方の豊かな大地で育った大麦に加え、長きに渡りその土地を潤してきた名水を使用したプレミアムビールで産業発展の一端を担っております。

またSDGｓに取組む食品リサイクルループの形成として、ビールの醸造に使用した麦粕は養殖魚の飼料に、水産加工された養殖魚のアラはホップ畑の肥料に活用します。その他、地域商店と共同し、ビール酵母を活用した食パンを製造販売することで新たな地場産品や雇用を創出する取り組みを行っております。